Hoagland sign(ホーグランド兆候)

たまに上眼瞼浮腫を主訴に受診される患者さんがいます。体感的にはアレルギー症状が一番多い気がします。

局所浮腫を来たす疾患には様々ありますが、EBV感染症でも局所浮腫を来たすことがあります。少し勉強してみたので備忘録として書いてみます。

EBV感染の典型的な症状は発熱、咽頭痛、麻疹様皮疹、黄疸、リンパ節腫脹、肝脾腫などがありますが、無痛性の両側上眼瞼腫脹も起こることがあります。教科書などであまり見たことがないように思いますが(単なる勉強不足かもしれない💦)、Hoagland sing(名前が付いていることは知りませんでした)として知られています。この兆候は1952年Robert J. Hoaglandにより初めて報告されました(昔の先生は本当にすごいです)。

機序としては①眼窩周囲組織へのリンパ球浸潤、②涙腺の腫大 なんかが言われています(知らなかった)。

ある報告では26人の患者のうち14人にHoaglant signを認めたらしいです。パッと見てすぐわかる所見なので、診断の一助になるかなと思います。

参考文献 Infection. 2023 Apr;51(2):471-474.

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